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痴呆ケアのワンポイントアドバイス

  痴呆とは

人は年をとると、だれでも多少のもの忘れが出てきますが、体験の一部を忘れるだけで、普通の日常生活に支障はありません。
痴呆性老人のもの忘れは、ある体験のすべてを忘れてしまうほど著しいもの。判断力も著しく衰え、日常生活にさまざまな混乱を引き起こします。
痴呆は成人になってから起こる、記憶や知能の障害です。主に、脳梗塞などが原因になる「脳血管性痴呆」と脳の神経細胞に病変が起きる「アルツハイマー型痴呆」に分けられます。

  ■ アルツハイマー型痴呆

          初期症状としては、顕著な記憶喪失が見られ、最近の出来事の記憶から不明瞭に なります。
          病気が進行すると,生きて来た中で身に付けてきた生活行動さえ行えなく なります。
          思考・言語・感覚・運動などすべてに渡って機能低下が、見られます、発病の 時期がはっきりせず
          周りが気づいたときには,、かなり病状が進んでいることも少なくあり ません。正確な原因は不明です。   

  ■ 脳血管性痴呆 

          脳卒中によって起こる痴呆症状のことで、多くは肢体不自由・失語症・構語障害などの 脳卒中の後遺症を
          伴います。アルツハイマ−型痴呆に比べて人格全体まで変化する ことが少ない傾向にありますが、病的
          笑い・病的泣きなどの感情失禁が現れることも あります。
          知的機能の障害は、部分的なことが多く症状は日によって状態が変動しやすい傾向にあります。
          記憶面や意欲面などでの低下が起こりやすく、うつ症状になりやすいのも特徴です。

  お年寄りに痴呆、いわゆるボケの症状が現れた時、家族は精神的・肉体的に大きな負担を抱え込みます。
          家族が、これらの症状をできるだけ早い段階で発見し、適切な手当てを取ることが、困窮 した状況に
          陥る事なく、 お互いに幸せな生活を送る上で重要です。
          以下、介護者が痴呆のお年寄りと少しでもおだやかに接することができるよう、痴呆の
          特徴や症状、お世話のポイントをお届けいたします。


 


痴呆のお年寄りに優しく、おだやかに接しましょう

  痴呆症状と普通の人の比較

          痴呆 

  

     普通

体験の全体を忘れる症状が進行する
現在の時間・場所が分からなくなる 
本人に自覚がなくなる 
生活に支障をきたす

体験の一部を忘れる
症状が進行しない
現在の時間・場所がわかる
本人に自覚がある
生活には支障が無い

  痴呆性老人の心に目を向けましょう

         痴呆のお年寄りは症状が進むとともに、状況判断ができなくなるため、 いつも不安で傷つきやすく、
     混乱しやすい心の状態におかれています。 こうした状態が時には妄想に発展し、「困った行動」として
          周囲の人たちを混乱させたり、
悩ませたりすることになります。
          周囲の人たちにとっては異常な行動であっても、痴呆のお年寄り自身にとっては、必ずその人なりの理由
          があります。
          お世話する際には、痴呆の特徴をよく知って、行動の意味を理解しようとするかかわり方 が大切です.

  痴呆性老人の接し方

          痴呆のおとしよりが起こす 「困った行動」 は、あくまで病気のなせる技。家族を困らせようとしたり、
         
意地悪をするといった、人格的な問題ではないのです。
          こうした痴呆のおとしよりを常識で説得したり、訓練や指導をしようとするのは、まったくの逆効果・・・。
          お年寄りは心を傷つけられたり、介護者に不信感を持ったりします。
          痴呆のおとしよりと接するポイントは、決して相手を否定しないこと。おとしよりのゆっくり したペースに
          合わせ 、ほめたり、お礼を言ったり、お年寄りが心地よく、安心した状態に
なれるようにします。
      @ 自尊心を傷つけない
      A 事実だけで説得しない
      B おとしよりのペ−スにあわせる
      C おとしよりにわかる言葉で簡潔に
      D しぐさや表情を大切に

  日常のお世話のポイント

          痴呆のおよしよりは症状が進むと、自立した日常生活を送ることがむずかしくなります。
          自分で訴えられない痴呆性老人に変わって、お世話する人がその人の行動をよく観察 し、細やかな心
          づかいを したいものです。
      @ 食事や水分は十分ですか
         痴呆が進むと、規則正しく食事をとったり、バランスよく食べたりといったことが行えなくなります。
         放っておくと、食べ過ぎたり、食べなかったり。水分も自分からはとれません。
         痴呆のお年寄りがに食事や水分をとっているか、お世話する人が注意します。
      A 排泄は順調ですか
         痴呆のお年寄りは、自分で排便・排尿の管理をすることがむずかしくなります。
         便秘をしても、 訴えることができません。
         摂った水分に見合った排尿があるか、排便が規則的にあるかどうかを観察します。
      B 清潔ですか
         痴呆のお年寄りは、入浴しても洗わなかったり。歯磨き・洗面の仕方を忘れてしまったり、汚れた
                    ものを着てしまったり、お世話する人がさりげなく注意して、いつも清潔でいられるようお手伝い
                    します。
      C 1日のリズムがありますか
         痴呆の人は、役割がなくなるとともに意欲も低下。日中はウトウトし、夜眠れずに動き回ったり、
         騒いだりする人がいます。
         日中、活動的に過ごせるようお世話をします。
      D 安全対策は万全ですか
         判断力の衰えた痴呆のお年寄りは、平気で車道を歩いたり、ガスをつけっぱなしで
         外出してしまったり・・・。 安全への配慮をしながら、お世話することが大切です。

  医療福祉サ−ビスを上手に利用

          サイドレ−ルは、ギャッチベッドの差込み口に取り付け、布団や体の転落防止や手すりとして使います。
          使用するベッドにより適応するものが限られます
      @ 介護の体制つくりをしましょう
         家族の中で、ひとりだけが介護を担っていたのでは、結局は長続きしません。
         補助者を決めたり、分担したり、ヘルパーさんなどとローテーションを組むなど、介護の体制作りを
                        してみませんか?
         「私がしなければ・・・」 「自分しかいない」 と自分自身を追い込まず、多くの人の助けを借りたい
                        ものです。
      A  公的サ−ビスを利用しましょう
         公的な福祉サービスは、各市町村によって少しずつ内容が違います。市町村の窓口などで
         どのようなサービスが受けられるかを確認し、積極的に利用したいものです。
         デイサ−ビス、ショ−トステイ、ホ−ムヘルパ−、特別養護老人ホーム老人保健施設など・・・
      B  家族の会に参加しましょう
         「呆け老人をかかえる家族の会 は、家族からの悩みごとや介護法の相談にのっています。 
         同じ悩みを持つ人どうしの交流は、介護を続けふぇいくうえで何よりの励みになります


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